今日も澄んだ青空に背中を押されるような1日でした。
午前中は、お手続きを支援している方々のところへ。
日曜日は、ご家族がご自宅にいらっしゃったり、仕事をしているご本人様もお休みであったりして、意外とお手続きのためにご自宅へ伺う機会も多いです。
事務所から豊田駅南、一番橋を通って浅川を渡り南平、高幡方面へ。
自転車で移動する時間は楽しいサイクリングの時間と考え重たい書類も苦になりません。
ただ、今日は気温が高めで、2件の対応を終えて事務所に戻ったときには12時をすっかり回り半袖になりたいくらいの状態でした。午後は多摩平ふれあい館で開催された『高次脳機能障害者と家族の会「かしのきひの」』さんの研修会に参加しました。
北原国際病院で作業療法士をされていらっしゃる峯尾さんより高次脳機能障害の当事者さんのリハビリの取組や日常生活に即して医療従事者としてどのように支援していくとよいのか具体的な内容をお話いただきました。
三名の当事者の方のお話とコメンテーターとして当事者であった方のお話をそれぞれに聞くことができました。
途中休憩の時間は、多摩平ふれあい館の3階のカフェからフェアトレードのコーヒーと紅茶のデリバリーサービスがありコーヒーを美味しくいただきました。
研修会の構成も随所に配慮が行き届き参加者全員にも一言ずつ発言タイムがありそれぞれの思いを共有することもできました。
障害年金の手続きを支援する側の者として当事者の方から一般の方よりは少しばかりは接する機会のある立場にはいますが、お一人一人様子の違いもありこうして話しを聞くことは大事だと特に思ったところです。
注意障害や、社会的行動障害、遂行機能障害・・と難しい言葉が並びますが、それが日常生活のどの部分に困難が生じてしまうのか内容が把握できなければ、的外れな支援になってしまうと常々考えています。
手続きの書面の一つに、病歴・就労状況等申立書があり、当然のことながら、事実でないことを書いたり、盛って書いたりは出来ませんが、その方の日常生活の困難さを正しく文章に表現出来ているか、申立書を書く際に非常に神経を払うところです。
高次脳機能障害は脳血管疾患や脳損傷などで起こる障害ですが、その年代も様々です。
こどもの頃のスポーツやけんかなどで頭部に怪我をされたり、脳梗塞にかかる方(乳児脳梗塞など)もあります。
身体の麻痺に出てこないことでなんとなく分からなかったため、また若いため機能回復力が高く一見治ったようにみえる方もいますが、後々に記憶障害などに悩まされ、物事をうまく処理できず、仕事に就けない、怠けているように見え家族からも誤解を受け、より日常生活に困難さを増す方も見受けられます。
経験上ではありますが、家族あるいは本人が別な病気であると思い込んでしまっているケースもあり、
高次脳機能障害への正しい認識と理解で少しでも安心して機能回復に取り組める環境の必要性を強く感じています。
障害年金は有期の年金ですが、受給できることで、リハビリの一部負担金や自立支援医療の一部負担金でさえも金銭的・精神的に負担になるところが少しでも緩和されれば、その分前向きな気持ちで取り組んでいくことができる、とそんなことを考えながらお話を聞いていました。
実際の機能回復訓練をどのような形で行っているのか、医療従事者の方の話しを聞くことで同様の障害を持ちながら働く人の職場での支援をどうしたらいいのかという点でも参考になるお話を伺うことができたことも大きな収穫でした。
実際に裁定請求代理をして、受給することができた方が、安心してリハビリに取り組み、
自分に何かできることはないか、と生活を工夫しながらひたむきに生きている姿を見ると胸に迫るものがあります。
ありがとうございました、とお目にかかる度に言われるのですが、御礼を言うのはこちらです。
これからも業務を通して困難を抱えている方が一時期でも肩の荷を降ろし希望を持って生活をしていただけるよう願って活動していきたいと思っています。